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下がり天井キッチンのメリット・デメリット!おしゃれに仕上げるには

2023年02月04日

下がり天井を取り入れたキッチンが、近年人気を集めています。
新築の間取りを計画中で、キッチンに下がり天井を取り入れるか検討されている方も多いでしょう。
この記事では、次の内容をお伝えします。

● メリットとデメリット
● おしゃれに仕上げるための方法

実際に取り入れてみたら想像と違っていたと後悔しないよう、事前に注意しておきたい点も解説します。

下がり天井キッチンのメリット・デメリット!おしゃれに仕上げるには

下がり天井のキッチンってなに?

下がり天井とは、一部分だけ通常の天井の高さよりも低くする建築手法です。
通常の天井の高さから、10cmから20cm程度下げるのが一般的です。
キッチン以外にもリビングや寝室などに用いられ、近年新築に取り入れる方が増えています。

基本的に下がり天井はデザインを重視した演出方法ですが、キッチンに用いる場合は実用性もアップします。

下がり天井のキッチンにある3つのメリット

メリットは、次の3つです。

1. 空間をやんわりと仕切れる
2. デザイン性が高くおしゃれになる
3. 露出する排気ダクトを隠せる

それぞれ見ていきましょう。

1.空間をやんわりと仕切れる

下がり天井を設ければ、一つの空間を壁や家具を置いて完全に仕切らなくても、別空間としてやんわりと仕切れます。
LDKなどの広いワンフロアの空間では、どことなく締まりのない印象になりがちです。

しかし、部分的に天井を下げるだけで空間にメリハリを付けられます。
空間をはっきりと仕切りたくはないけれどメリハリがほしい場合は、アクセントになるでしょう。

2.デザイン性が高くおしゃれになる

キッチンに下がり天井を取り入れると、デザイン性の高いおしゃれな空間に仕上げられます。
部分的に天井高に段差を設けると、天井に使用する素材や色を切り替えられるので、デザインのバリエーションが増えます。

通常の天井部分と下がり天井部分の素材や色の対比が楽しめる点も、メリットの一つです。
段差を利用して設置する照明の種類を複数に分ければ、デザイン性がさらに高まります。

3.露出する排気ダクトを隠せる

下がり天井をキッチンに設けると、通常の天井高では露出してしまう排気ダクトをおしゃれに隠せます。
通常の天井高の場合、レンジフードの種類や設置する位置によっては、排気ダクトが露出してしまいます。

排気ダクトを隠すために、レンジフードのある位置から壁まで天井を下げるのは、不自然です。
しかし、キッチン全体の天井高を下げれば、おしゃれなデザイン性を兼ねながら自然に排気ダクトを隠せます。

下がり天井のキッチンにある3つのデメリット

デメリットは、次の3つです。

1. 追加の施工費用がかかる
2. 掃除の手間が増える
3. 場合によっては圧迫感のある印象に

それぞれ見ていきましょう。

1.追加の施工費用がかかる

キッチンに下がり天井を取り入れるには、多くの場合、追加で施工費用が必要です。
多くのハウスメーカーや工務店では標準仕様でないので、追加費用がかかります。
施行費用はハウスメーカーや工務店、施工面積によって異なりますが、追加で2万円から10万円程度かかるのが一般的です。

間接照明を使用する場合やクロスを変更する場合は、さらに追加費用がかかります。
具体的な費用については、施工を依頼する会社に見積もりをとって確認しておきましょう。

2.掃除の手間が増える

天井の段差部分の隙間にホコリがたまり、フラットな天井よりも掃除に手間がかかります。
手が届かない高さですので、脚立やいすが必要です。

モップ部分の角度調節ができたり持ち手部分が伸縮したりするハンディーモップなら、機能的で手軽に手入れできます。
足場が不安定になるので、十分注意しましょう。

3.場合によっては圧迫感のある印象に

キッチンを使用する方の身長やフロアの面積によっては、圧迫感を覚える場合があります。

通常の天井の高さは一般的に2.4mですので、20cm下げた場合、天井高は2.2mです。
高身長の方が使用する場合は、天井との距離が近くなるので、圧迫感を覚える可能性があります。

全体の天井高を2.2mと低く設計している場合には、さらに天井高が低くなるので、特に注意しましょう。

また、フロア全体の面積を広くとれないと窮屈に感じる場合があります。
フロア全体のバランスを見ながら、検討してみてもいいでしょう。

下がり天井のキッチンをおしゃれにするには

おしゃれに仕上げるには、次の2つを取り入れてみましょう。

● 木目調や白色を取り入れる
● 間接照明を取り入れる

木目調や白色を取り入れる

下がり天井部分の色を木目調や白色にすると、圧迫感が出にくくなり、温かみのある空間に仕上がります。
床がフローリングの場合は、下がり天井を木目調にそろえると、全体でまとまりのある印象になります。

下がり天井部分に濃い色を使用すると、統一感のない印象になってしまうので注意しましょう。

間接照明を取り入れる

天井の段差を利用して間接照明を取り入れると、よりおしゃれな演出ができます。
天井の段差部分に間接照明を設置して高い方の天井を照らすと、柔らかい光が広がり、高級感のある落ち着いた雰囲気になります。

空間が立体的になるので、視覚的に奥行きを感じやすく、空間を広く感じられるでしょう。

まとめ

下がり天井のキッチンは、壁を設けずにワンフロアの空間をやんわりと仕切れて、間延びした印象になるのを防げます。
露出してしまう排気ダクトを、デザインの一部としておしゃれに隠せる点もメリットです。

しかし、標準仕様ではないのが一般的で、取り付けるには追加費用が必要になります。
通常の天井より掃除に手間がかかるデメリットもありますが、シンプルでおしゃれなキッチンにしたい場合の選択肢となります。

全体の天井高とのバランスや、素材や色の選び方に注意して、圧迫感が出ないよう配慮しましょう。