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土壁リフォームは優先事項で選ぶと失敗しない 方法の解説と内容比較

2023年02月06日

土壁は、年数が経つにつれて崩れたりひび割れたりしてきます。
劣化し始めた壁を心配してはいても、リフォームのタイミングや方法がわからない方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、土壁のリフォームを検討するタイミングや、どのような方法があるかを解説します。
土壁の傷みが気になり始めている方にとって参考となる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

土壁リフォームは優先事項で選ぶと失敗しない 方法の解説と内容比較

土壁リフォーム|タイミングは次の4つ

土壁の傷みを感じるものの、リフォームする必要があるかどうか判断は難しいでしょう。
リフォームを検討するタイミングとしては、次の4つがあります。

1. ひび割れによる崩れが発生した
2. カビが生えてきた
3. 見栄えが悪くなってきた
4. 隙間から虫が入ってきた

傷みがひどくなれば、その分リフォームの規模も大きなものになります。
早めの修復を検討しましょう。

1.ひび割れによる崩れが発生した

土壁は物をぶつけたり、水分がなくなったりすると、ひび割れ始めます。
崩れ始めると毎日の掃除に手間もかかりますし、ひび割れは広がっていくため、対応が必要です。

2.カビが生えてきた

土壁は調湿機能があるため、周囲の湿度を調整し過ごしやすい環境にしてくれます。
しかし、劣化による機能低下でカビが生えるケースもあります。
壁全体へと広がっていきますので、早めに対応しましょう。

3.見栄えが悪くなってきた

ひび割れやぱらぱらとした崩れは見栄えを悪くし、土壁ならではのよさが減じてしまいます。
また、ひび割れや崩れは経年劣化が進んでいる可能性もあるため、注意しましょう。

4.隙間から虫が入ってきた

劣化の進行による機能性低下で、崩れ始めた土壁には隙間が生じます。
その隙間からダニのような小さな虫が入り込み、住処になってしまう可能性もあります。
小さな崩れでも放置しない方がよいでしょう。

土壁リフォーム|方法の選び方

リフォーム費用を少しでも抑えようと、DIYを検討する方も少なくありません。
しかし、土壁リフォームには専門的な知識や技術が必要ですので、DIYでのリフォームは難易度が上がります。
失敗を避けたい方には、専門業者の利用をおすすめします。

リフォームにも種類がありますので、次の観点で検討してください。

1. 土壁のよさを残すなら
2. 安さ・手軽さを優先するなら

それぞれ具体的な方法をご紹介します。

提案1.土壁のよさを残すなら「塗り直す」

土壁のもつ魅力を大切にしたい、機能性を残したいと考えるのであれば、同じ素材での塗り直しや補修がよいでしょう。
機能性は残しつつ、雰囲気を変えたいのであれば、珪藻土や漆喰を使った上塗りも方法として考えられます。

同素材はもちろん、珪藻土や漆喰を使っても、塗り壁の美しさや高い機能性は維持できます。
色や雰囲気が変わりますので、比べて検討してみましょう。

塗り直しや上塗りの場合、専門技術をもつ職人が必要です。
そのため、費用は全体的に高くなる傾向があります。
また、劣化の状態によっては一度壁を取り除く場合もあり、工期が長くなるケースも多いです。

提案2.安さ・手軽さを優先するなら「壁紙を貼る」

できる限り費用を抑えたいのであれば、壁紙を貼る方法がよいでしょう。
壁紙は色やデザインが豊富ですので、雰囲気を大きく変えられます。
消臭、断熱といった機能をもつ商品もあり、どの壁紙にするか検討する時間も楽しいものでしょう。

土壁に直接壁紙を貼るケースもあれば、状態が悪ければまずベニヤ板などを貼り、それから壁紙を貼るケースもあります。
壁紙を貼る場合は全く別物になりますので、土壁ならではのよさや機能を残したい方へはおすすめできません。

土壁リフォーム|専門業者が選ばれる理由

土壁リフォームは専門技術を求められるため、DIYで行うには難易度が高く、美しく仕上げるのは難しいです。
ほかにも、次のような理由で専門業者が選ばれています。

● 土壁の傷みがひどいとDIYでは対応しきれない
● 土壁の状態把握が難しい
● 珪藻土や漆喰の上塗りには知識と技術が必要
● 質の高いリフォームができる
● スイッチ、コンセントの電気配線処理ができない

壁は面積が広く、部屋の雰囲気に大きな影響を及ぼします。
満足いかない仕上がりになると、部屋全体の過ごしやすさにも関わるでしょう。

失敗は避けたい、美しい壁にしたい方は、専門業者の利用を検討しましょう。

業者の選び方

リフォームを依頼する際、どの業者を選べばいいかわからない、と困惑する方も少なくありません。
日常的に利用する機会が少ない業者ですから、選ぶポイントもわかりにくいでしょう。

業者を選ぶポイントとして、次のようなものがあります。

● 土壁リフォームの実績が豊富か
● 顧客評価が高いか
● 雰囲気が合うか

専門技術が必要になる工事ですから、すでに実績のある業者を選ぶと安心です。
顧客からの評価が高ければ、さらに信頼性も高まるでしょう。

施工例などがあれば、事前に確認しておくとイメージのずれを防げます。
また、業者と打ち合わせを行う中で、雰囲気が合っているかどうかも大切なポイントです。

業者によって工事内容、工期、費用が変わる場合もありますので、複数の業者から見積りをとり、比較・検討する時間をつくりましょう。
大手業者より、地元業者の方が安くなるケースもあります。

まとめ

リフォームを検討するタイミングや方法の選び方について解説しました。
土壁は材料や施工方法に専門的な知識と技術を必要としますので、DIYより専門業者への依頼が安心です。
費用を抑えようとDIYを選んだはずが、真逆の結果になりかねません。

また、土壁の状態によって費用や工期は変わってきます。
事前に業者へ調査を依頼するか、調査も行える業者を選ぶようにしましょう。
どのような仕上がりにしたいか相談すれば、プロの経験からさまざまなアドバイスも受けられます。